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【要注意ないびき】日中の眠気、もしかして睡眠時無呼吸症候群(SAS)かも?

皆さん、こんにちは☀️ ふかさわクリニックです🏥

秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか🍂

肌寒い日もありますが、比較的過ごしやすい季節になり、残暑の頃よりもぐっすり眠れている方も多いかもしれませんね。

さて、今回は「睡眠」に関するお話です💤

これまでご家族から「いびきがうるさいよ😔」と指摘されたり、

寝ているときに息が止まっているみたいで心配になる😨」と言われたりした経験はありませんか?

あるいは、ご自身で

夜しっかり寝たはずなのに、日中どうしようもなく眠い😪」

朝起きてもスッキリしない🥱」と感じている方はいらっしゃらないでしょうか。

もし、どれか一つでも心当たりがあれば、それは単なる寝不足や疲れのせいではなく、

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)」という病気が隠れているサインかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群は英語では「Sleep Apnea Syndrome」ということから、

その頭文字をとって「SAS(サス)」とも呼ばれます。

今回は、このSASについて、できるだけ分かりやすくお話ししたいと思います📝

お時間のない方は下の目次の気になるところから、読んでみてくださいね👀

そもそも睡眠時無呼吸症候群(SAS)ってどんな病気?
睡眠時未呼吸の2つのタイプ
睡眠時無呼吸症候群の診断基準について
なぜ治療が必要?SASを放置するリスク⚠️
当院でできる検査について🏥🧑‍⚕️
代表的な治療法「CPAP療法」
さいごに

 

そもそも、睡眠時無呼吸症候群(SAS)ってどんな病気?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、その名の通り、「眠っている間に呼吸が止まってしまう」病気です。

医学的には、10秒以上の呼吸停止が、1時間あたりに5回以上ある状態」と定義されています。

人間は呼吸が止まると、体の中に取り込まれる酸素の量が減ってしまいます。

すると、脳は「酸素が足りない!危険だ!」と判断し、体を覚醒させて呼吸を再開させようとします⚠️

本人は意識していなくても、夜中に何度もこのような「プチ覚醒」を繰り返しているため、脳も体も十分に休むことができません。

これが、熟睡感のなさや日中の強い眠気の原因となるのです。

睡眠時無呼吸の2つのタイプ

睡眠時無呼吸には、大きく分けて2つのタイプがあります。

①閉塞(へいそく)性睡眠時無呼吸

こちらは、空気の通り道のうち特にのどのあたりである「上気道(じょうきどう)」が、

何らかの原因で狭くなったり塞がってしまったりすることで起こるタイプです。

睡眠時無呼吸症候群の約9割以上がこのタイプだと言われています

原因として最も多いのは、首周りの脂肪の沈着、つまり肥満です。

のどに贅肉がつくと、寝ている間に筋肉が緩んだときに気道を塞ぎやすくなります。

しかし、決して太っている方だけの病気ではありません。

痩せ型の方でも、顎が小さかったり、扁桃腺(へんとうせん)が大きかったり、

あるいは加齢によってのどの周りの筋肉が弱って気道が狭くなってしまうことなどによって、

無呼吸が起こることがあります。

②中枢(ちゅうすう)性睡眠時無呼吸

こちらは、そもそも脳から「呼吸をしなさい」という指令が出なくなることで呼吸が止まってしまうタイプです🧠

心臓の病気や脳血管の病気をお持ちの方に見られることがあり、専門的な治療が必要となります。

 

今回この記事では、患者さんの数が圧倒的に多い「閉塞性睡眠時無呼吸」を中心にお話を進めていきます。

 

睡眠時無呼吸症候群の診断基準について

では、どのような状態だと睡眠時無呼吸症候群と診断されるのでしょうか

少し専門的なお話になりますが、医学的なガイドラインに基づいた診断基準が存在します🏥

ここでは、その内容を分かりやすくまとめてみました✏️

 

診断は、大きく分けて【症状】と【検査結果】の組み合わせによって行われます。

まず、【症状】として、以下のうち最低1つ以上が当てはまることが前提となります。

  • 日中の眠気、ぐっすり眠れた感じがしない、疲れやすい、または不眠の症状がある。
  • 寝ているときに、息が止まったり、あえいだり、息が詰まる感じがして目が覚める。
  • ベッドパートナーやご家族から、睡眠中の大きないびきや呼吸の中断を指摘される。
  • 高血圧、気分障害、認知機能障害、心臓の病気(冠動脈疾患、うっ血性心不全、心房細動)、脳卒中、あるいは2型糖尿病と診断されている。

上記の【症状】が1つ以上あり、かつ【検査結果】として

睡眠検査で1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数(AHI)が5回以上認められる場合に診断されます。

または、特に自覚症状がはっきりしなくても、検査でAHIが15回以上認められる場合にも診断となります。

 

なぜ治療が必要?SASを放置するリスク⚠️

「ただのいびきでしょ?」「眠いのはいつものこと」と、SASを軽く考えてしまうのはとても危険です。

睡眠中に無呼吸・低呼吸を繰り返すと、体は慢性的な酸素不足の状態になります。

この状態は、心臓や血管に大きな負担をかけ続け、

さまざまな生活習慣病を引き起こしたり、悪化させたりする原因になることが分かっています。

具体的には、

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 不整脈
  • 心筋梗塞や狭心症
  • 脳卒中 など、命に関わる病気のリスクが、健康な人と比べて3~4倍にも高まると言われています⚠️

また、日中の耐えがたい眠気は、仕事のパフォーマンスを低下させるだけでなく、

交通事故や労働災害の原因にもなりかねません💥

ご自身のため、そして大切なご家族のためにも、きちんと検査・治療を受けることが重要なのです。

当院でできる検査について🧑‍⚕️🏥

「検査」というと、病院に泊まり込むなど、なんだか大変そう…🌀と思われるかもしれません。

しかし、ご安心ください🧑‍⚕️

当院では、お仕事などで入院する時間が取れない方でも検査を受けていただけるよう、

ご自宅で睡眠の状態を調べることができる簡易検査の機器をご用意しております🏥

この検査は、手の指と鼻の下に小さなセンサーをつけ、手首に腕時計のような機械を装着して、

いつも通りご自宅で一晩寝ていただくだけの簡単なものです。

この検査で、「AHI(無呼吸低呼吸指数)」という数値を調べます。

AHIとは、「睡眠1時間あたりに、呼吸が10秒以上止まったり(無呼吸)、浅くなったり(低呼吸)する回数」のことです。この数値によって、重症度を判定します。

  • AHI 5~15回:軽症
  • AHI 15~30回:中等症
  • AHI 30回以上:重症

この検査結果をもとに、治療方針を決定していきます🩺

 

代表的な治療法「CPAP(シーパップ)療法」

SASの治療は、重症度によって異なりますが、

最も代表的で効果的な治療法が「CPAP(シーパップ)療法」です。

CPAPとは、「Continuous Positive Airway Pressure」の略で、

日本語では「持続陽圧呼吸療法」と呼ばれます。

なんだか難しそうに聞こえますが、仕組みはとてもシンプルです☝️

鼻に装着したマスクから、機械本体が一定の圧力で空気を送り込み、

その風の力で狭くなった気道を広げ、睡眠中にのどが塞がってしまうのを防ぐ、という治療法です

この治療を行うことで、

  • 睡眠中の無呼吸がなくなり、ぐっすり眠れるようになる
  • 日中の眠気や倦怠感が劇的に改善する
  • いびきが解消される
  • 高血圧などの生活習慣病が改善する
  • 日中の事故リスクが軽減される といった効果が期待でき、生活の質(QOL)が大きく向上します。

保険診療でCPAP療法を行うには、

検査の結果、簡易検査でAHIが40回以上などの基準を満たす必要があります

当院では治療はもちろんのこと、この治療が必要かどうかの検査から一貫して対応しております。

 

さいごに

いびきは、周りの人に迷惑をかけるだけでなく、ご自身の体が発している「危険信号」かもしれません⚠️

もし、この記事を読んで少しでも思い当たることがあれば、

あるいはご家族のいびきや呼吸が心配な場合は、決して放置せず、お気軽に当院までご相談ください🏥

簡単なご自宅での検査でご自身の睡眠の状態を知ることは、未来の健康を守るための第一歩です👣

一緒に質の高い睡眠を取り戻し、毎日を元気に過ごしましょう✨

 

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